☆ たった200ミクロンの歯のでっぱりが、頭痛・肩こりの原因に

 

咬みあわせの不具合が原因で 頭痛や肩こりなどの症状が出る事があります。
先日、咬みあわせを調べて欲しいと30代のMさんがいらっしゃいました。右でいつも噛みしめていて頭痛と首の凝りがひどいそうです。上下の歯型を取り診断をしてみると きれいな歯並びで、上下の咬みあわせも理想に近い状態でした。
診断用の咬合器に模型を付けてアゴの運動をしてみると・・・右の奥歯の一か所にわずかですが変な「当たり」がありました。
きれいな歯ならびと、良い咬みあわせは違うものなのです。

良い咬みあわせとは
@下のアゴをまっすぐ前に出す動きができること。
A下のアゴを左右に歯ぎしりした時に 左右対称の動きが出来る事。
B前歯と奥歯がかばい合う歯並びになっている事。


極端な事を言えば 上の3つを満たしていれば 八重歯がある歯並びでも良い咬みあわせは存在します。逆にきれいな歯並びでも悪い咬みあわせの場合もあるのです。
Mさんはこれに当たります。Mさんは右の奥歯のちょっとした当たりのせいで無意識のうちにそこを除こうと体が反応して噛みしめていると思われました。

太めの髪の毛は1mmの10分の1(100ミクロン)ありますが、 歯は髪の毛の3分の1の差30ミクロンも感知してそれを除こうと歯ぎしりを始め頭痛や肩こりの原因になる事があります。
ほんの少しの当たりを削ってアゴの動きを邪魔しないようにしてあげると楽になるはずです。

後日Mさんに「右のこの部分をちょっと削ったら楽になりますよ」と模型を見てもらいながら説明をしました。
歯の表面のエナメル質の厚さは2o〜2.5oありますが、そのうちの多くても髪の毛2本分くらい削って調整するだけでアゴがスムーズに動くようになり、歯ぎしりも止まり、頭痛も良くなる事があるのです。
ところが「健康な歯は削りたくないのですが・・・」とおっしゃいました。
確かに、悪くもない歯をむやみやたらに削るのは私も反対です。

でも、歯が「当たる」場所を取ってあげないと喰いしばりが止まらず 肩こりや首のこりが治らないばかりか、健康だった天然歯もいずれ傷んでしまいます。
エナメル質を髪の毛2本分削っても、きちんと歯磨きをすればムシバにならずに済みますから、バランスの良い健康な体にするためにも、私は正しい咬みあわせにする事をおすすめします。

どこも痛くないというのは本当にしあわせです。
長年続く頭痛や、しつこい肩こり、首の凝り等でお困りではありませんか。ほんの少しの咬みあわせの調整でこれらが治る事があります。いつでもご相談ください。